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【FTM】手術なしで戸籍変更する方法|必要書類・費用・流れを完全ガイド

FTMの色々

こんにちは、れーたです。

この記事では、僕が実際に「手術なし」で戸籍変更した経験をもとに、必要な条件や書類、費用、流れを全部まとめてお伝えします。

「手術を受けないと戸籍変更できない」と思ってる方もまだまだ多いと思います。
でも、最近は法律の運用が少しずつ変わってきていて、一定の条件を満たせば手術なしでも認められるケースが増えています。

僕は名古屋で変更しましたが、県や家庭裁判所によって対応に違いがある可能性もあります。
その点はご了承ください。

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1. 戸籍変更の6つの要件(2024年時点)

まずは、戸籍の性別変更をするために必要な条件を確認しましょう。
これは名古屋家庭裁判所の情報を参考にしています。

  1. 2人以上の医師から「性同一性障害」と診断されていること
  2. 20歳以上であること
  3. 現に婚姻していないこと
  4. 現に未成年の子どもがいないこと
  5. 生殖腺がない、または機能を永続的に失っていること
  6. 他の性別の性器の外観に近い状態であること

ポイントは⑤
今までは「子宮・卵巣の摘出」が事実上の必須条件でしたが、
最近は「ホルモン治療などで生殖腺の機能が失われている状態」でも、診断内容次第で認められる可能性があります。

実際僕も子宮や卵巣を取らずにホルモン治療のみで通りました。

2. 必要な書類と費用まとめ

ここでは、実際に僕が用意した書類と、その時かかった費用を一覧にまとめました。

書類一覧

書類説明
診断書(2名分)FTMであると診断された証明。2人の医師による連名が必要。
戸籍謄本出生から現在まで全て(除籍や改製原戸籍も含む)。発行から1ヶ月以内。
申立書家庭裁判所提出用。ネットでDL可。
収入印紙800円。裁判所の申立時に使います。
郵便切手指定された組み合わせ(詳細後述)

費用の目安(僕の場合)

項目金額
ファースト診断書(東京)30,000円
セカンド診断書(地元)2,000円
戸籍謄本750円
収入印紙800円
切手約3,000円
東京までの交通費約30,000円

合計:約66,000円(交通費込みで7万円以下におさまりました)

※必要な切手の金額も、日々変化していますので直接家庭裁判所にご確認下さい。

3. 戸籍変更の流れ【5ステップ】

実際の僕がやったことの流れです。

  1. 診断書をもらう:東京の「早稲田こころのクリニック」でファースト診断書を出してもらい、地元でホルモン治療をしている先生に、同じ診断書にセカンドとして署名してもらいました。
  2. 戸籍謄本を取りに行く:「申立人の出生から今までの全戸籍」が必要です。除籍や改製原戸籍も含まれるので、役所の窓口で「全部入りの戸籍ください」と伝えましょう。もしくは、一番高い戸籍謄本をもらって下さい。笑
  3. 収入印紙・切手を準備する:裁判所では買えないので、事前に郵便局などで購入。
  4. 申立書を記入する:家庭裁判所の公式サイトからダウンロードできます。
  5. 家庭裁判所に提出:すべての書類を提出して完了。必要に応じて面接がある場合もありますが、僕は提出だけでOKでした。

4. 僕の体験談:費用と注意点まとめ

提出したら、「わかりましたー」とだけ言われ、「え?これで終わりですか?」と聞いたら、「はい、また何かあれば連絡します」と言われ帰宅しました。笑

その後は特に連絡もなく、2、3週間ほどで変更完了の通知がきて、呆気なく戸籍変更が終わりました。笑

ホルモン治療をしていて、診断書をしっかり準備すればよっぽどの地域じゃない限り通ります。
少なからず僕の場合はトラブルなくスムーズにいけました。

そして、大きな落とし穴があります。
会社勤めの方は気をつけてほしいのが、社会保険証の変更に約3ヶ月かかりました。
普段めったに病院に行かない僕ですが、その間に病気にかかり、せっかく戸籍は男性になったのに、保険証が女性のままだったので、毎度のごとく性別の確認をされました。

注意しておきたいこと

  • 戸籍謄本は「すべての戸籍」じゃないとダメ
  • 切手は裁判所じゃ買えない
  • 社会保険証の変更に2,3ヶ月かかる

5. まとめ:自分らしく生きる選択を

戸籍の性別を変えるって、人生の中でかなり大きな出来事だと思います。
だからこそ、焦らず、自分に合ったペースで進めていって下さい。

手術を選ぶ人もいれば、選ばない人もいる。
どっちが正解とかはありません。

大事なのは「自分が納得できるかどうか」ただそれだけ。
自分らしく、自然体で生きていけるように、この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。

ではまた。

※この記事は2024年現在の情報に基づいています。法制度や運用は変更される可能性がありますので、最新の情報はご自身でご確認ください。

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